国立工芸館で工の技術を学ぶたび

国内たび

国立工芸館が金沢に移転

東京国立近代美術館工芸館は、通称・国立工芸館として2020年10月25日、石川県金沢市に移転しました。移転記念展として10月25日から「巧の芸術-素材・わざ・風土」展を開催していたので行ってきました。

新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり、入場予約が必須とあり私も予約しましたが、予約の枠が余る時間帯は当日でも入場可能なようでした。

国立工芸館のコレクションから選りすぐった日本の近代工芸の精華 を一挙公開、とあるように超絶技巧の名品だらけです。またこの工芸館は明治時代の歴史的建造物、旧陸軍第九師団 司令部庁舎でとても趣のある空間です。

厳選されたコレクションの数々

さてこの展覧会の目玉は、鈴木長吉さんの重要文化財「十二の鷹」です。 全12羽うち3羽を公開しています。青銅の地に金、銀、赤銅、朧銀による象嵌、鋳造で作られていて、この作品のために実際に鷹を飼って写生を繰り返して、制作に3年を費やしたとこのとです。1羽1羽がとても精巧で今にも飛び出しそうです。

真ん中はとても印象に残った宮川香山さんの「鳩桜花図高浮彫花瓶」です。雄雌のつがいで雌が巣のひなに餌をあげ、雄がそれを見守っている対の花瓶です。さすがの匠のわざですね。

他にも日本のお宝が続々

この工芸館でうれしいのは、写真を撮ってもいいことですね。海外ではルーブルやウィーンの美術史美術館、フィレンツェのウフィツィ美術館でもどこでも写真を撮っても構わないのですが、日本の美術館ではほとんどがダメですよね。なぜなのでしょう?

でも写真ではその匠の超絶わざは伝わらないから、やはり現地に本物を見に行くしかないのでしょうね。また先人たちのすごさを見学に来たいです。

※このリアルたびは2020年12月6日に行ってきました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました