加能蟹とは、どんなカニ?
ズワイガニの雄は、水揚げされる地方によって呼び名が異なるのですね。有名なのは山陰の「松葉かに」、北陸の「ずわい蟹」、秋田では「たらば蟹」などですね。
これに対抗する訳でもないのでしょうが、石川県で水揚げされ、甲羅幅9センチ以上に「加能蟹」というタグをつけて、ブランド蟹として売り出しているようです。
石川県で水揚げされたズワイガニのオスを「加能蟹」と呼んでいます。石川県の漁業協同組合の合併に際し、公募で「加賀」と「能登」から1文字ずつ取って名付けられました。甲羅幅9センチ以上で、身入りのいいものには水色のタグがつけられます。加能蟹は底びき漁で漁獲され、漁期は11月6日から翌年3月20日までです。
石川県漁業協同組合 公式サイトより
加能蟹を堪能すべく加賀屋さんへ
小松空港から空港高速バスで金沢駅に、金沢駅からサンダーバードに乗継ぎ、2時間ちょっとで和倉温泉駅に到着です。駅には和倉温泉旅館のバスが勢ぞろいして出迎えてくれます。加賀屋さんは宿泊客が多いので、55人乗りの大型バスに順次乗せて満席になると出発です。いったい何台スタンバイしているのでしょう?
もちろん加賀屋さんは「一生に一回は加賀屋」と言われることもあるような日本一の旅館です。そのおもてなしや設備の豪華さは素晴らしいとしか言いようがないですし、温泉もゆったりのんびり間違いありません。
なかでも今回一番楽しみにしているのは加能蟹です。11月6日に一斉解禁になったばかりの加能蟹を堪能すべく大枚をはたいて(下品で失礼)お料理人気No.1プラン の「冬の訪れを告げる味…石川県産ブランド【加能蟹(かのうがに)】極上会席プラン」にいたしました。
【加能蟹(かのうがに)】極上会席プラン
【加能蟹(かのうがに)】極上会席プランは、その日のメニューは、写真のお品書きにあるように
- 食前 生姜みつ
- 酢の物 ボイル加能蟹 蟹酢
- 前菜 干し口子
- 替り鉢 源助大根茶わん蒸し 加賀丸いも餡
- 造里 加能蟹刺身 鮪 鰤
- 煮物 のど黒煮付け 加賀すだれ麩
- 台物 能登いしる鍋 鮑 帆立 烏賊つみれ
- 焼物 加能蟹炭火焼き
- 御飯 石川県産コシヒカリ
- 留椀 蟹つみれ味噌汁 あかもく
- 漬物 盛り合わせ
- デザート 能登柿のムース
この会席はもちろんおいしいものばかりですが、その中でこれが一番と思ったのは、やはりメインディッシュの加能蟹の炭火焼きですね。蟹の甲羅の中でふつふつとしている蟹みそを、焼蟹にたっぷりつけて食べれば、あまりのおいしさに言葉が見つかりません。
相方は、お造里の加能蟹のお刺身が、「身がとてもプリプリしていて食感が楽しめるとともに、蟹の甘みが感じられる」と言って私の分まで食べていました。
蟹ばかりで飽きるなんてこともないのですが、のどぐろの煮つけや能登いしる鍋など、他の料理も食材の良さを引き立てる上品な結構なお出汁でまとめられ、蟹とのハーモニーが抜群でした。
総料理長、こんな豪華なお食事をありがとうございました。ごちそうさまでした。1年に1度来れるくらい頑張って働こうと思いました。また来年来るぞ!
あわせて行きたい「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」
夕食の時間までおなかをすかしておかなければもったいない!というボンビーな考えで、お昼も金沢駅の極上回転ずしを軽くにしたのですが、お散歩している途中で出会ってしまった極上スイーツ「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」、言わずと知れた辻口博啓さんのお店です。これも貧乏人のサガでフラフラと・・・
能登の大地の素材を活かした極上のオリジナルスイーツを1.5個(ふたりで3個)いただきました。ここでのおすすめは、現地で「おすすめ ケーキ」でネット検索して決定した「セラヴィ」です。仏大使館主催のコンクールで優勝したらしいです。ホワイトチョコムースに、中はピスタチオのスポンジ、サクサクとふわふわの食感が味わえます。
またル ミュゼ ドゥ アッシュは、海に突き出た抜群のロケーションです。能登湾から能登島を一望して、海面がキラキラと光っているのを眺めながら、おいしいケーキとお茶をいただく、まさに至福のときですよ。ずーっとこうしていたい、と思いますよね。
加賀屋さんからは徒歩3分ですので、ぜひこちらにもお寄りください。あわせて行くと旅の思い出が何倍もになることうけあいです。
※このリアルたびは2020年12月4日~5日に行ってきました。
GoToトラベルも使わせていただきました。
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